キャリアの実現に向けて!キャリアプランシートの反省点と今後の取り組み
Recruit Team
2024/4/9
当社には”キャリアプランシート”というものがあります。この記事をご覧になっているみなさんはご自身のキャリアについてどれくらい関心がおありでしょうか?人によって関心度合いは千差万別だと思いますが、せっかく大松で仕事をしてもらうからには、少しでも“メンバーみんなの満足度向上につながれば“と、私たちは考えています。
そこで今回は、当社で運用しているキャリアプランシートがどういったものなのか、何を目的に運用しているのか、それに対する現状の反省点や課題、今後の取り組みなどについてお話していこうと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!
Table of contents
目次
キャリアプランシートとはどういったものか
いつからどんな目的で導入したのか
キャリアプランシートは2010年から導入をしています。導入の目的はメンバーみんなのキャリア開発や能力開発に役立てる目的と、働きやすい環境を作っていくためのヒアリング材料として活用する目的で運用しており、毎年11月にクエスタントというアンケートサービスを用いて実施しています。
導入に至った理由とは
2009年頃までは感覚的な制度運用だったため査定も非常に曖昧でした。そこを変えていこうということで外部のコンサル企業を入れて人事制度を含めた制度の刷新を行なったのですが、刷新にあたってコンサル会社の方から当社のメンバー何十人かにヒアリングをしてもらった際、一方通行だという意見やトップダウンだという意見が集まりました。つまり会社に対して声をあげにくいだとか、キャリアに対して話せる感じではない印象を持たれていたのです。
制度刷新のタイミングに乗じる形でキャリアプランシートの導入を行ない、1年に1度は全従業員から意見を聞き、それをもとに面談や異動考慮をする機会にしよう!と思い至ったのがきっかけになります。
制度の刷新によって変わってきた部分とは
もともと当社は人材育成に力を入れており、当時から昇格者研修なども良質な内容を提供していたと自負しています。ただ、質の良い内容をやってはいたけれど、その研修を受ける当事者たちは「なぜ自分が選ばれたのか」「受けなさいと言われたから来たけど」と、研修を受ける明確な理由がわからないままだったんですね。
当時は“見える化“が企業に浸透してきている時代でしたので、当社も人事制度の見直しを通じて昇格基準や昇給基準を可視化し、2010年11月から運用していく中で、徐々にその必要性や目的と自分自身が結びつくようになってきたのかなと思います。
キャリアプランシート導入後の改善や変化
これはまさしく人事の課題にあたるのですが、正直なところ運用があまりうまくいっていない現状です。みんなからは毎年のように回答を回収していますが、その回収したものを活かした施策が打てているかというと…まだできていません。
昇格時の面談の際にフィードバックの材料として活用することしかできていないのですが、本来は全体を巻き込んで改革的なことを打っていけるようにならないとな、と痛感しているところです。
キャリアプランシートとはどういったものか
ではキャリアプランシートにおける質問と回答例をご紹介します。本来は全項目をお見せできると良いのですがとても膨大な量になってしまうため、今回は部分抜粋で見ていきましょう!
やりがいを感じるか
一般(キャスト)
リーダー
副主任
主任
男性
女性
目指すポジションの有無
一般(キャスト)
リーダー
副主任
主任
男性
女性
転職への抵抗感の有無
一般(キャスト)
リーダー
副主任
主任
男性
女性
データを見て人事が感じること
職責別、男女別でデータをまとめているのですが、一般クラスのメンバーでは2020年以降は目指すポジションの有無について50%を割っていることが伺えます。2023年データでは副主任や主任クラスのメンバーでも、次に目指すところはイメージできず、望んでいないと回答がありました。また、女性に関しては毎年50%を下回っているのが現状です。
また、やりがいに関しては大半のメンバーが「ある」と回答していますが、「とてもある」と回答しているメンバーは1〜2割ほどとなっており、やりがいをもっと感じられるように改善していくためにはどうしたら良いかを検討していかなければいけないなと感じています。
転職への抵抗感に関しては、昨今は社会としても転職のハードルが下がっているため仕方のないデータだとは思う一方で、「大松だから居続けたい」と思ってもらえるような環境改善への取り組みも課題として感じています。
ですがこのキャリアプランシートのアンケートを実施する中で、毎年1〜2人は「これ提出して何か意味がありますか?」「やっていても意味がないと思います」などのフィードバックをもらいます。それを目の当たりにして「もっと活用できるようにしなくては」と痛感するとともに、みんなの能力開発や働きやすい環境整備に動いていこうと思い、徐々に取り掛かっている最中です。
現在はそんな思いの一環で、“副業許可制度”を作ろうと役員に申請〜社内提案をする予定でいるなど、少しずつ意味のある働きかけにつなげられるようにしていこうと思っています。
今後の取り組みや改善について考える
ヒトのチカラを根幹とした意識づけ
2022年11月、コーポレートサイトの新設と採用サイトのリニューアルを実施しました。その中で、これまで当社で掲げていた「大松は人で勝つ」というコンセプトフレーズを「ヒトのチカラ」に刷新し、社内浸透に向けて取り組んでいます。
とはいえ、この部分も実はまだまだ浸透への課題を感じています。現時点では年に一度の社員総会時に、社長、副社長をはじめ役員からこの言葉を聞く機会があるに留まっているのですが、今年(2024年)入社のメンバーに対しては中途入社も含めて毎月入社式を行ない、そこで経営理念やヒトのチカラの落とし込みに動き出しました。入社後の育成に関しても“入社100日計画”というものを立てています。たとえば入社1日〜13日までは〇〇が教育を担当し、14日目には人事が面談を実施、30日目には人事部長が面談を実施、60日目には営業部長が面談を実施というように、いろんな人がいろんな形で関わりながら大事に育みつつ、“ヒトのチカラで会社を良くしていこう”という取り組みに動いています。
もっとヒトのチカラの浸透させるために
現段階ではまだできていないのですが、この採用コンテンツの運用目的は大きく分けて2つあります。
1:採用活動を通して学生や求職者の方に大松の情報を届ける目的。
2:社内での取り組みや出来事、他のメンバーへの関心など、いろんなことを知ってもらいもっと興味を持ってもらうための社内報的な役割として活用する目的です。
2に関してはまだ着手できていないため、今後は社内チャットを通してコンテンツの更新時にURLを全体配信していこうと考えています。また、パート・アルバイトの方々にも興味を持ってもらえるように、コンテンツのQRコードを発行してスタッフルームに貼ってもらったり、朝礼の時に更新の告知をしてもらったりと、店長協力のもとで浸透が図れるようにしていきたいなと思っています。
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